DIVE TO WINE(外苑前)

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試飲しながらワインが選べる体験型ワインショップ

R0014588入口の扉を開けて、まず目に入ってくるのは木のセンターテーブル。「テイスティングワインショップ」を謳うこちらのお店では、常時約10種類の試飲用ワインが用意されている。急いでいなければ、それらをテーブルで飲みながら、店に並んだワインのラベルを眺めつつ、ゆったりとワインを選ぶことができる。週末を中心に、テーマを設けたワインイベントも行われている。「DIVE TO WINE」は、ワイン愛好者だけでなく、初心者でもワインの世界へ飛び込むことができる体験型のワインショップなのだ。

産地や生産者にこだわらず、個性あるワインを揃えたい

2012年のオープン以来、店の顔となっているのは、棚原淳さん。それまで、レストランでソムリエをしていたが、開店以来6年間店に立っている。

R0014586シニアソムリエとしての目利きを生かし、店に並ぶ400〜500種類のワインを選ぶのも棚原さん。
「ワインを選ぶときは、個性とコスパありき。産地や品種の特性がしっかり出ているものを揃えています。自然派が多いイメージもあるようですが、実際には3〜4割。自然派だから選んだというのではなく、たまたま良いものを置いたら自然派だった」と目利きのポイントを教えてくれた。

dtw図面

そのほか、「ビーチで飲むのにおすすめ」「餃子パーティーに持って行ってほしい」などシーンに合わせたワインを揃えることにも重点をおいている。目的に合わせてワインを選んでほしいというときには、ぜひ相談したい。

テイスティングしながらワインを選んでほしい

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こちらのお店の上手な利用の仕方は、やはり体験型の世界にふれること。まずは常時約10種類用意されているワインをテイスティングするのがおすすめ。銘柄に関わらず、1グラス300円で試すことができる気軽さがうれしい。なかには高額のワインもあるが、それも全て均一価格でテイスティングできる。おつまみも用意されているというから、これはもう飲むしかない!

「お客さんに『このお店は角打ちだね』と言われますが、あくまでもテイスティング。とはいえ2、3時間飲んでいってもらっても構いませんよ」と、笑いながら教えてくれた。
1人でふらりとやってくる女性客が多く、テーブルを囲んでいる間に仲良くなってお客同士でワイン会を開いていた、というのも、このお店ではよくあることだそう。ワインにまつわる世界観すべてを楽しんでもらいたい、という店の思いが伝わってくるエピソードだ。

店内のレイアウトをチェック!


店内のレイアウトはいたってシンプル。入って右手の壁沿いに、2000円台のウィークリーワイン、その向こう側の壁が1000円台のデイリーワイン。セラーの中は自然派ワインと3000円以上のプレゼントワイン。価格帯ごとにわかれているので、選びやすくなっている。

2000円台のウィークリーワインコーナー
1000円台のデイリーワインコーナー。目利きの基準は極旨であること!
セラーの中は、温度に繊細な自然派ワインと3000円以上のプレゼントワイン

おすすめは、飲み頃を迎えた希少な「ブレッド&バター」

BREAD & BUTTER Chardonnay 2015 (ブレッド&バター シャルドネ )3,200円(税抜き)

棚原さんにおすすめワインとして紹介してもらったのが、こちら。カリフォルニアらしい豊かな果実味と樽からのまろやかな美味しさが溢れたシャルドネ。おすすめの理由は?
「いま、人気が出ているワインということもあり、市場には現行ヴィンテージの2016年が出ています。ですが、うちは以前から目をつけていたので、2015年のストックがまだあります。飲み頃を迎えて、全体の果実味や酸、アルコールのバランスがなじんだワインをぜひ飲んでいただきたいですね」棚原店長が推すもう一つの理由は、ストーリーがあること。 「“パンのような香ばしさ、バターのようなまろやかさ”で、ブレッド&バターという名前なのですが、BREAD & BUTTER というのは、パンとバターのように一緒に寄り添いたいというメッセージもあるんです。それを含めてご紹介すると、『妻と一緒に飲みたい』とか『プレゼント用に』と選んでいただける。そういうところも店でおすすめしている理由です」
ワインには、ひとつ一つストーリーがあることも、しっかり教えてくれるお店なのだ。

イベント情報はSNSで発信中! オンラインショッピングもアリ

レジ上の柱には、来日した折に店を訪れた生産者のサインがたくさん。その多さから店への信頼感がうかがえる

DIVE TO WINEに出かけるなら、週末を中心に行われているイベントもチェックしたい。毎回、生産者や産地といったテーマが設けられ、参加費500〜1000円で15種類程度の試飲ができる。しかも、予約不要という手軽さ。出されたワインを購入すると、イベントによって送料無料や割引などの特典がつく。

こうしたイベントを含めた店の情報はSNSで発信されている。TwitterやInstagramもあるが、イベント情報をチェックするなら、Facebookの更新がもっとも頻繁。ほかに、店のホームページではオンラインショッピングも展開されているので、お店に買いに行く時間がないときは利用してみてほしい。

DIVE TO WINE  ダイブ トゥ ワイン
東京都渋谷区神宮前3-1-21
13:00〜20:30 (日祝〜19:00)/定休日なし*臨時休業はSNSで発信
03-6319-1915
WEB:http://divetowine.com
FB:https://www.facebook.com/DTWJINGUMAE/

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この記事を書いた人

編集長のアバター 編集長 ライター/ワインエキスパート

東京に暮らす40代のライター/ワインエキスパート。
雑誌や書籍、Webメディアを中心に執筆中です。さまざまなジャンルの記事を執筆していますが、食にまつわる仕事が多く、ワインの連載や記事執筆、広告制作も行っています。東京ワインショップガイドは2017年から運営をスタートしました。

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