モルドバワインと文化のアンテナショップ

ここ数年、東欧のワインが注目されている。なかでもモルドバワインは、品質が高いのにリーズナブルだと人気。モルドバはワイン発祥地の1つといわれ、世界最大のブドウ畑密度を誇るほど、ワイン栽培に適した土地。豊かな自然に育まれたワインは、のびのびとしたほがらかさがある。「Mold-HIRO」は、そんなモルドバワインの輸入会社の直営店として、2017年11月にオープン。モルドバワインやジャムが購入できるだけでなく、店内にはレストランスペースもあって、モルドバ料理がいただける。

モルドバ料理は、野菜がたっぷり使われた料理が多いのが特徴で、それを地元・八千代の無農薬・減農薬の農家から野菜を仕入れて再現。料理はモルドバ人スタッフのクリスティーナさんが監修しているため、本場の味が楽しめる。フレッシュでフルーティーなモルドバワインとの相性はもちろん最高。お店では、クリスティーナさんがサービスに当たっているので、同国の文化や観光について質問したりすることもできる。民族衣装や国旗にも囲まれ、日本にいながらにして、モルドバの雰囲気を満喫できるお店になっている。

モルドバワインで人生が変わった

Mold-HIROのオーナーを務めるのは、廣仲政勝さん。モルドバワインとの出会いは、2015年までさかのぼる。ふと出かけたワインイベントにモルドバワインがあったという。スパークリングワインを飲んでみると、香りが高くぶどうの味がストレートに出ているのに感動。赤ワインを飲んでみても同じようにおいしかったのだそう。
「モルドバのワインはぶどうの味が自然。洗練されてはいないかもしれないけど、土の匂いがするような懐かしさがあって、飲んで落ち着くんです」と廣仲さん。

実はそれまで大のワイン嫌いだったという。もちろんお酒が苦手な訳ではないが、ワインだけは翌日に頭が痛くなる経験があった。しかし、モルドバワインはおいしい上に翌日も問題なく過ごせた。この体験がきっかけとなって、モルドバワインの販路拡大を手伝うように。在日モルドバ大使や在日モルドバ人とも親交を深め、昨年から自身もワインの輸入会社を設立。次いで直営ショップ&レストラン「Mold-HIRO」をオープンした。元々やっていた自動車関係の仕事がほとんどできず「こんな展開になると思わなかった」と笑う。出会いから4年経った今も各国ワインの試飲会に行った後、自宅でモルドバワインを飲むほど大好きなのだそう。

廣仲さんとともに、この春からサービスにあたっているのが、マネージャーのクリスティーナ・トゥルカンさん。昨年、モルドバの大学を卒業したばかりで、お母様が日本で働いている影響で日本でモルドバ文化を広める仕事に就きたかったのだという。
「大学では観光の勉強をしていました。モルドバの歴史や食文化などについて知りたい場合も、ぜひ質問してください」とクリスティーナさん。まだ来日して数ヶ月しか経っていないが、日本語もめきめきと上達。モルドバに興味があれば、なんでも聞いてみよう。

入った瞬間、モルドバの雰囲気

店内は、モルドバの民族衣装や絨毯、刺繍クロスが飾られ、入った瞬間からモルドバの雰囲気に浸れる。ショップで販売されているワインは全部で7種類。1500〜4000円と買いやすい価格になっている。すべてが日本初輸入のワインで土着品種を中心に揃えられている。モルドバではヨーロッパ品種が栽培比率が高く、土着品種の栽培比率は10%ほどと貴重だ。
「まだモルドバワインを知らない人も多いですが、知るなら土着品種からだとわかりやすい。珍しさで入ってきてもらってOKなので、モルドバワインの良さを伝えたいですね」と廣仲さん。レストランでは直輸入されているワインがすべてグラスで飲め、他に日本ワインなども用意されている。合わせるのは、もちろんモルドバ料理。野菜たっぷりの「ボルシチ」や、「ザーマ」という酸味のあるチキンスープ、「ギベチ」という野菜の煮込み料理などがいただける。

「モルドバワインは素材を活かしたモルドバ料理と合わせることでさらにおいしくなります。このあたりは農家さんも多くて野菜が元気。なるべく農薬を使わない野菜を使って、味の確認はクリスティーナに頼んでいます。メニューも季節ごとに変えていきたいと思います」と、教えてくれた。

店内のレイアウトをチェック

入口を入って手前がショップスペース、奥がレストランスペースになっている。ワインや食品だけ購入したい人も気軽に入れるのがうれしい。
入口脇のワインコーナー。直輸入のワインが購入できる。

ショップスペースではモルドバ直輸入のジャムやザクロジュースも購入できる。
ゆっくりしたいときはソファ席がおすすめ。モルドバの民族衣装や風景に囲まれて。
少人数で利用したいときはバーカウンターで落ち着くこともできる。

おすすめは日本で唯一飲めるワイン

「ティンブルス ヴィオリカ2017」プルカリエステート ¥2,800

直輸入されたワインから選んでもらったのは、日本ではここでしか飲めない「ティンブルス」。ラベルにモルドバの刺繍の絵が描いてあるのが目印の白ワイン。
「こちらのワインは『ヴィオリカ』という土着品種のワインで女性の名前が由来です。マスカットの甘い香りがしますが、飲むとすっきりとフレッシュなワイン。リースリングやゲヴェルツトラミネールのようなあアロマティックな品種の雰囲気があります。すっきりしているものの果実の甘みが十分に感じられ、苦味も残りません。女性に人気があります」。
元気になりたいときにも癒しを求めたときにもスッと受けとめてくれるほがらかな美味しさがあるワインだ。
「ティンブルス メルロ/ペテアスカネアグラ/サペラヴィ 2017」プルカリエステート ¥2,800

同じティンブルスでもロゼは辛口で男性におすすめ。
「3つの品種によるブレンドです。メルロは国際品種、ペテアスカネアグラは土着品種、サペラヴィはジョージアの品種です。ラベルやロゼという見た目のかわいさに反してドライなのが男性にウケています。食事にも合わせやすいのもいいですね」。
2つのワインのワイナリーはIWCというイギリスのワインコンペでも高評価を獲得。ここでしか買えないワインをチェックしてみよう。

イベントはSNSをチェック、水曜は新船橋に出店

Mold-HIROでは、試飲会やワイン会などのイベントが不定期で行われている。イベントはFacebookで告知されている。9月からは毎週水曜18〜23時はイオンタウン新船橋コミュニティガーデン-もぐもぐマルシェにて「しんふな ビアガーデン&モルドバワインナイト」に参加。駅近のマルシェでワインが楽しめる機会もある。ワイン会やマルシェでモルドバワインのおいしさを発見してみよう。

Mold-HIROモルドヒロ
千葉県八千代市勝田台1-27-25
047-779-3436
11:00~15:00、18:00~23:00
月火定休 *水曜「しんふな ビアガーデン&モルドバワインナイト」参加の場合は休み
HP:https://hiro-emplus.com/
Facebook:https://www.facebook.com/Mold-HIRO-285074455479642/
Instagram:@moldhiro