2月19日(水)〜24日(月・祝)、今年も伊勢丹新宿店で「世界を旅するワイン展」が開催されます。イベントに先立って、プレスプレビュー試飲会がありました。注目ワインをチェックしてきたので、足を運ぶ前に読んでみてください。
世界を旅するワイン展、2020年のポイント
自然派ワインを大特集
昨年に比べ、自然派ワインのブースがパワーアップ。ジョージアやイタリアのオレンジワインやフランス、スペイン、オーストラリア、南ア、モンテネグロのナチュラルワインも登場します。
日本ワインは生産者も来場
空前の日本ワインブームで入手困難になったワインも勢ぞろい。会場には35以上の日本ワイナリーが集結。多くのワイナリーから生産者や醸造家などのゲストが来場します
ペアリングや飲み比べも
チーズやカレーなど料理とワインのペアリングや、飲み比べが体験できるコーナーもあります。クラフトジンやテキーラなどワイン以外のリカーも用意。飲み比べの目玉は、「キスラー」単一畑とスタンダード、イギリスのスパークリングワインとシャンパン。味の違いを確かめてみてください。
世界30カ国以上のワイン
ヨーロッパから新世界まで30カ国以上のワインが集まります。モルドバ、ルーマニア、マケドニア、ロシアなど珍しい国のワインも。スペインやアメリカからは生産者が来場します。
自然派ワインのおすすめをチェック
インポーターごとの品揃えと注目ワインを事前に確認してみましょう。
ノンナアンドシディ
ジョージアのクヴェヴリ(アンフォラ)を使ったアンバー(オレンジ)ワインやスロヴェニアワイン、イタリアのジンが登場。同じジョージアワインでも繊細なものや力強いものも。好みを見つけるいい機会です。
注目はモヴィア「ルナー シャルドネ」(スロヴェニア)。ブドウを絞らずそのまま樽に置き、自然に発酵するのを待って9ヶ月後の満月の日にボトリングされる唯一無二のワイン。ノンナアンドシディでも売り切れているそうですが、今回はイベントのために在庫されたものが放出されます!
ワインダイヤモンズ
オーストラリアを中心にニュージーランドやスペインの小規模クラフトワインを輸入するインポーター。ルーシー・マルゴーやヤウマを日本に紹介しました。
注目は、パトリック・サリバンの「ジャンピンジュース」(オーストラリア)。左から4番目の「ハーフ フル レッド」はワイナリーの看板商品。今ではたくさんの種類に増えました。左から2番目の「サンセット」は、夕焼け色の美しいロゼワイン。辛口ながらほんのりとした甘みとハーブの香りがアクセントになっています。
モトックス
2000銘柄を扱う国内有数のインポーター。今回のイベントでは、オレンジワインやオーガニックワインが用意されています。
注目その1は、メシムネオス「ドライ オレンジ」(ギリシャ)。本島からかなり離れたエーゲ海のレスヴォス島という火山灰が降り積もる珍しい土壌で育った、チディリオティコという黒ブドウから造られたオレンジワイン。アプリコットのなかに黒砂糖のような雰囲気を感じる珍しい風味。クセになりそうな味わい!
もう1つの注目が、エルギン・リッジの「カオス ホワイト」(南アフリカ)。エルギンヴァレーという産地でビオディナミ認定をとっているワイナリー。オレンジワインですが、色は控えめ。その理由は、区画ごとに7つのベースワインを合わせて造られていて、それぞれの特徴によって、醸していたり、ジュースのみで発酵されたものをブレンドしているため。オイリーな白ワインの要素と醸しのキビキビした質感の両方を感じられるワインです。
日本ワインのおすすめをチェック
キャメルファームワイナリー
北海道余市で2017年に醸造を開始したワイナリーながら、ワイン雑誌「ワイナート」北海道特集の表紙を飾るなど話題。販売先のカルディ・コーヒーでもすぐに売切れてしまうワインがイベントに登場します。
「ワイナート」の表紙にもなったケルナーは、アロマティックな香りと余市らしい酸が感じられる1本。ぜひ一度は飲んでおきたいワインです。生産者の木下正行さんが22〜24日各日13〜17時に来場されます。
ブックロード
東京下町で日本のブドウを使ってワインを造るワイナリー。ボトルに描かれた絵は、相性の良い食事。わかりやすいワインとのペアリングを紹介してくれています。
注目の「アジロン」は、勝沼産のアジロンダックという品種を使って造られたワイン。イチゴジャムや綿あめを思わせるファンシーな香りとキリッとした酸味が特徴。ボトルにあるようにハンバーガーと合わせるのがおすすめです。
醸造責任者の須合美智子さんが2月19日〜24日の各日10〜20時(最終日は18時)に来場されます。せっかくなので、ワイン造りへの思いを質問もしてみましょう!
マルシェ・オ・ヴァン(ワインショップ出展)
イベント初登場となるワインショップ「マルシェ・オ・ヴァン」ではさまざまな日本のワインを紹介。山梨や長野を中心に、広島や山形、新潟のワインも登場します。
なかでも珍しいのが、キヨワインズ「GYM」。昨年冬に初めて新潟県弥彦にブドウの木を植えたばかりのワイナリー。まだ自社ブドウができていないため、今回は山形県のナイアガラ、デラウエアを主体に、山梨県のブドウも混醸し、宮城県のワイナリーで委託醸造したペットナットが登場。エチケットデザインも未完成という初物的なワインは、将来、有名になったら自慢できるかもしれません。
(エチケットは、イベントに間に合うように手配中)
世界を旅するワイン展
2020年2月19日〜24日
伊勢丹新宿店6F催物場
新宿区新宿3-14-1
https://www.isetan.mistore.jp/shinjuku/event_calendar/wine.html
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