日常的に飲むスパークリングワインこそ、おいしいものを知りたい!
安いからって失敗したくないですよね?
1000円前後で本当においしいスパークリングワインは僕も知りたい!
今日こそ、デイリースパークリングの大本命に決着をつけます!
本記事は実際に購入・テイスティングしたワインをレビューし、おすすめをリンクしています。
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評判の良い6銘柄を飲み比べた、1000円スパークリングワインのおすすめを発表!
今回は飲み比べする銘柄を選ぶに当たって、3つの条件を定めました。
◎実勢価格で、800円台から1100円台のアラウンド1000円
◎専門誌や口コミでの評判が良い
◎売上が多く、スーパーや大手ネット通販で入手しやすい
厳選6本の飲み比べたおすすめランキングがこちら!
ランキング | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 |
銘柄名 | サラ・ビベ・ブリュット | DBブリュット | アルパカ スパークリング | フレシネ コルドンネグロ | バルディビエソ | バロン・ド・ブルバン |
ボトル | ||||||
評判 | パーカーポイント87点 | 『ワイン王国』90号で4.5星 | ジャパン・ワイン・チャレンジ2018年銀賞 | 世界No.1 カヴァ | デキャンターベスト選出 | 『ワイン王国』で最高満点5星 |
購入 |
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検証ポイント
厳選6本を【①泡立ち ②質感 ③香り ④味わい ⑤余韻】などを踏まえつつ、最終的には全体のバランスやおいしさで評価。
東京ワインショップガイド編集長でワインエキスパートのオカモトが試飲。好みの異なるスティーブさんとともに飲み比べ。
1位を6点、2位を5点…6位を1点として採点。2人の総合点から割り出しました。
6本を紹介した後にスパークリングワインの泡立ち動画を公開中です。ぜひ、そちらもご覧ください!
1位 サラ・ビベ・ブリュット
どんなワイン?
スペインの「フレシネ」がメキシコの標高2000mの場所に造ったサラ・ビべ ワイナリーで醸造。ワイナリーの名前は、フレシネ社創業者の妻で、創立に貢献したドロレス・サラ・ビベの名前に由来する。シャンパーニュと同じ伝統的な瓶内二次発酵で造られたスパークリングワインでイオンが直輸入。
評判:パーカーポイント87点、イオンでワイン5年連続売上No.1※2014年~2018年5年連続スパークリングワイン部門販売数1位、2016年11月5日発売「Dancyu」ワイン特集「熱愛&偏愛、家飲みワイン教えます。」企画の安旨ワイン特集でトップ掲載
生産地:メキシコ ケレタロ州 醸造法:瓶内二次発酵、18ヶ月熟成 品種:ピノ・ノワール、シャルドネ、サンテミリオン(ユニ・ブラン) アルコール度数:11.5%
味わい:5 ★★★★★果実味や飲みごたえを感じるコクがありながら、ほどよいミネラル感も感じられて、上品にまとまっていて好印象。きめ細かい泡立ちをともなう、上質な質感とバランスの良さが際立つスパークリングワイン
泡立ち:5 ★★★★★ この中では最もきめ細かく、持続する泡もある
香り:4 ★★★★ パイナップルや焦げたナッツ、白コショウの香りが強めにする
色合い:イエロー。6本のなかで最も濃い色合い
普段飲みのスパークリングはこれに決定! 圧倒的におすすめ!
編集長:1位
スティーブ:1位
細かい泡立ちとワインのなめらかさがいい感じ。この値段でこの味はびっくり!
今回選んだ評判のいい6本のなかでも群を抜いたワインの質感に驚きました。
アラウンド1000円でこの上質感は恐るべし。瓶内二次発酵で18ヶ月以上熟成させた手間は裏切らないと感じました。
メキシコというワインのマイナー国ながら、力を入れて造るとこんなにすごいことになるのかという実力。
泡のきめ細かさや持続性も◎。
高級シャンパンとまではいきませんが、安いシャンパンよりも飲み心地はいいです。
デイリースパークリングワインはこれに決定です!!
スパークリング ワイン サラ・ビベ・ブリュット / サラビベ(SALA VIVE BRUT) その他 白泡 辛口 750ml2位 デ ボルトリ DBスパークリング・ブリュット
どんなワイン?
1928年創業の“英国王室御用達”として知られるワイナリー「デ ボルトリ」が造るスパークリングワイン。デ ボルトリは、数々の受賞歴を誇る家族経営のオーストラリアの老舗で、今までに3度、カンパニー・オブ・ザ・イヤーに選出。ジェームス・ハリディが監修する「ワインコンパニオン2012」では最高5つ星評価を受けたオーストラリアトップワイナリー。DBシリーズは、デイリーな価格帯にも関わらず素晴らしい評価を獲得している。
評判:「ワイン王国90号で4.5星の高評価獲得。米誌ワインエンスージアストでもベスト・バイ・スパークリングに選出されるなど、ハイコスパスパークリングとして知られている
産地:オーストラリア、ニューサウスウェールズ州 醸造法:不明 品種:シャルドネ80%、ピノ・ノワール20% アルコール度数:11%
テイスティングコメント
味わい:5★★★★★ コクのある味わいが特徴で、シャルドネとピノ・ノワールならではのゴージャスさがある。酸が弱いのか、味わいがややなだらか。とはいえ、肉料理にも負けない味の強さが魅力。
泡立ち:3★★★大きめの泡で、泡の立ちはよいが持続性はない
香り:4★★★ 熟したリンゴやグリーン系のハーブの香り
色合い:イエロー。このなかでは濃いめ
ゴージャスな味わいがおいしい。華やか気分の時や肉料理の時に買いたい1本
編集長:3位
濃いめの華やかな味があって、味がなだらかなのも親しみやすさにつながっている
スティーブ:2位
味わいはフラットながらシャンパンのような雰囲気があっておいしい
低価格ながら、シャンパンのようなゴージャスな味わいを求めるなら、
シャンパンと同じシャルドネとピノ・ノワールを使ったオーストラリアのスパークリングワインがおすすめ。
DBは、まさにシャンパンらしい豪華さを持っている代表選手。
泡のきめ細かさや質感のなめらかさや立体感は下がりますが、味の強さは魅力的。
お肉にも合わせられるほど、コクがあります。
スパークリングワインにゴージャス感を求めたい人は、買いです!
3位 サンタ・ヘレナ・アルパカ スパークリング・ブリュット
どんなワイン?
アルパカのかわいいラベルでおなじみのチリのサンタ・ヘレナ・アルパカ。低価格ながら本格的な味わいが楽しめるとして人気のワイナリーが造るスパークリングワイン。
評判:2021年は日本の輸入スティルワイン市場で売上金額No.1を獲得。スパークリングワインも「ジャパン・ワイン・チャレンジ2018年銀賞」を受賞している
産地:チリ、DOセントラルバレー 醸造法:不明 品種:シャルドネほか アルコール度:12.0%
テイスティングコメント
味わい:4★★★★厚みのあるはつらつとした果実感の印象が強く、単独で飲んでも飲みごたえがあってさわやかに楽しめる。後味にコクも感じる。
泡立ち:4★★★★
香り:4熟したリンゴの香りに、若草のようなハーブやライムの香りを強く感じる。
色合い:淡いイエロー
単独で飲んでおいしい、キャッチーな味わい
編集長:2位
厚みのあるフルーティーさがあって、わかりやすいおいしさが好印象
スティーブ:5位
果実味の強いキャッチーな味だが、個人的には果実味が強すぎるかな。花見に持っていきたい
安旨ワインとして評判の高いチリワインでも人気ブランドのスパークリングを裏切らない期待どおりのおいしさ。
厚みのあるさわやかな果実味があって、わかりやすくおいしい。
スティーブさんがコメントしているように、スパークリングワインに強い果実味を求めていない人は好みが分かれるところ。
料理と合わせるよりも、乾杯や食事の後に単独で飲むときにおすすめしたいスパークリングワインです!
4位 フレシネ コルドン・ネグロNV
どんなワイン?
スペインを代表するスパークリングワインブランド「フレシネ」の顔となるワイン。トレードマークのブラックボトルはあまりにも有名。カヴァの規定である瓶内二次発酵、9ヶ月以上熟成で、高級感のある味わいを実現。収穫は手摘み、自社オリジナルの酵母を使い、フレシネならではの製法のこだわりを見せるスパークリングワイン。
評判:世界No.1カヴァとして、150カ国以上で愛される。
産地:スペイン DOカヴァ 醸造法:瓶内二次発酵、9ヶ月以上熟成 品種:パレリャーダ40%、マカベオ35%、チャレロ25% アルコール度:11.5%
テイスティングコメント
味わい:4★★★★ きめ細かい泡立ちと清楚な印象、ドライで洗練された味わいのカヴァを代表する味。果実味が豊かというよりキリッとした雰囲気が持ち味となっている。
泡立ち:4★★★★ きめ細かい泡が上にたまってコルドンが発生する
香り:3★★★白い花や酵母の香り。ほどよい強さ。
色合い:淡いイエロー
きめ細かい泡が心地よく、ドライでキレのある味
編集長:4位
きめ細かい泡立ちとシャープな印象で、いつ飲んでも安心できる味
スティーブ:4位
カバらしいドライな味。料理にも、ケーキにも、合わせやすそう
低価格ながら瓶内二次発酵、9ヶ月以上熟成とフレシネならではの安定感で間違いない味。
きめ細かい泡が心地よく、ドライでキレのある味なので、食事に合わせやすいのも魅力。
200mL、350mLもあって、サイズが豊富に揃っているので、
夜遅くや風呂上がりに少しだけ飲みたいときには重宝するので、おすすめ。
5位 ビーニャ・バルディビエソ バルディビエソブリュット
どんなワイン?
1879年、アルベルト・バルディビエソ氏により設立された、南アメリカで最初にスパークリングワインを生産した家族経営のワイナリー。チリ国内ではスパークリングワイン市場で最多シェアを獲得するトップレベルの生産者。
評判:イギリスの『デキャンター』誌のWeb版「デキャンターベスト」でニューワールド産スパークリングワイン特集16本のうちチリ産スパークリングワインで唯一の選出。そのほか、サクラ・アワード 2014 銀賞、エフェルベソン・ドゥ・モンド 2012 金賞 、カタドール 2011 金賞、ドリンクス・ビジネス 2022 銀賞など受賞歴もある。
産地:チリ 醸造法:シャルマ方式 品種:シャルドネ、ピノ・ノワール アルコール度:12%
テイスティングコメント
味わい:3★★★フルーティーで洋梨のようなやさしくみずみずしい、さわやかな味わい。余韻に酸味を感じる
泡立ち:4★★★★ 時間が経っても持続している泡があった
香り:2★★ 青りんごやライムの控えめな香り
色合い:淡いイエロー
フルーティーでよくできたバランスのいいワイン
編集長:6位
バランスはよいが全体におとなしい印象で、あまり特徴が感じられない
スティーブ:4位
果実感のあるフルーティーな雰囲気。パンの香りも出ている
爽やかでフルーティーな果実味があって、泡立ちもそこそこよく、この価格帯としてよくできたスパークリングワイン。
これといった個性がないが、その分、食事に合わせやすいので、テーブルワインとしておすすめできる。
6位 バロン・ド・ブルバン ブリュット・ブラン・ド・ブラン
どんなワイン?
フランス・プロヴァンス地方のスパークリングを中心に醸造している家族経営ワイナリーが造るスパークリングワイン。
評判:『ワイン王国』のブラインドテイスティング企画で、スパークリングワインが96本のなかから最高満点5つ星を獲得している。
産地:フランス(ヴァン・ムスー) 醸造法:シャルマ方式 品種:ユニブラン80%、コロンバール10%、シャルドネ10%(ブラン・ド・ブラン) アルコール度:11.5%
テイスティングコメント
味わい:3★★★ はじめは泡立ちが弱く、上品な白ワインのような味だったが、時間が経つにつれ蜜のような果実の甘味のなかに、ドライなミネラル感が出て全体に複雑性のある味わいに。この価格帯のスパークリングワインにはない雰囲気があり、余韻も長い。
泡立ち:2★★ 泡は弱い
香り:3★★★ グレープフルーツや白い花、ハーブの香り。ほどよい香り
色合い:淡いイエロー
この価格帯では珍しい複雑な味わい
編集長:5位
時間が経つとガチっとしたシャンパーニュのような味わいが出てくる
スティーブ:6位
あまり泡が感じられないけれど、上品な味がする
栓を開けたときの泡立ちが弱く、白ワインのような印象だったが、
その後、冷やして時間を経過させると、ミネラル感のある複雑な味に。
フランス産でこの価格でこの味わいはなかなか貴重。
『ワイン王国』でソムリエ審査員が「香りと同様、味わいもさわやかさの中に複雑さを感じさせ、
アペリティフとしてよりもキャビアやイクラのカナッペ、あるいはフォアグラのムースなど、
クラシックな料理とのマリアージュを堪能したい」と評しているとおり、
フランス料理のおつまみとともにいただきたいときにおすすめ。
ガチっとしたシャンパーニュを飲み慣れている人に飲んでほしい。
スパークリングワインを飲むときのおすすめグッズ
スパークリングワイングラス
今回の検証で使用したワイングラスは【シュピゲラウ<ディフィニション> シャンパーニュ グラス】です。ワイン愛好家に人気のザルトにそっくりですが、マシンメイドのため半額以下で買えます。デザインが繊細で美しく、真ん中にふくらみがあって風味も十分に感じ取れるのでおすすめです。
安くても上質で自分好みのスパークリングワインを選ぶには?
今回は1000円前後で上質な辛口スパークリングワインをセレクトするコツを考えてみます。
*微発泡タイプや甘口タイプ、ロゼや赤のスパークリングは除く
低価格の瓶内二次発酵は買い!
スパークリングワインの最高峰はフランスのシャンパーニュ地方で造られたシャンパンです。シャンパンは瓶内二次発酵という伝統製法(メトード・トラディショネル;Méthode traditionnelle)がとられています。スパークリングワインの造り方はいくつか方法がありますが、通常の発泡性のあるスパークリングワイン(微発泡ワイン以外)の多くは瓶内二次発酵かシャルマ方式です。瓶内二次発酵は、泡立ちのきめ細かさや風味の豊かさ・複雑さが出ますが、手間がかかるぶん、シャンパンは高価になります。しかし、同じ瓶内二次発酵で低価格でも買えるのがフレシネに代表されるスペインのカヴァです。そのほか、今回のサラビベ・ブリュットも瓶内二次発酵で造られています。1000円前後で瓶内二次発酵で造られていたら、購入してみる価値はあるでしょう。
- 瓶内二次発酵……ベースワインを仕込んだあとに、ボトルで二次発酵させる製法。手間がかかる
- シャルマ方式……ベースワインを仕込んだあとに、大きなタンクで二次発酵させる製法
瓶内二次発酵はシャルマ方式よりも泡のきめ細かくなります。動画で泡立ちを確認してみてください。
(瓶内二次発酵は「サラ・ビベ・ブリュット(1番目)」「フレシネ(4番目)」です。シャルマ方式はそれ以外のスパークリングワインです)
産地ごとのおおまかな特徴で選ぶ!
ワインは1本1本の銘柄ごとに個性があります。しかし、1000円前後のコストパフォーマンスに優れたスパークリングワインを造るのは、ある程度の規模以上のワイナリーであることがほとんどです。そうなると、その産地で好まれる傾向を反映したものが多くなってきます。とはいえ、1000円前後では、フランスの北側(シャンパーニュ地方など)やアメリカのものは買えないので、オーストラリアやチリ、スペインなどが中心になります。個人的な観点ですが、スペインはドライでシャープ、チリはキャッチーでわかりやすいフレッシュ&フルーティーな味、オーストラリアはワインらしいコクのあるゴージャスで大人っぽい辛口が多いように思います。産地ごとの味を分析してみるのも楽しいですよ。
品種による特徴で選ぶ!
ワインは産地ごと栽培する品種がある程度決まってきます。その国のワイン法の規定に則ってワインを造っている場合は、ブドウ品種が定めされていることもあります。オーストラリアやチリではシャルドネやピノ・ノワール、スペインのカヴァはチャレロ・マカベオ・パレリャーダが多く使われています。シャルドネとピノ・ノワールはシャンパンでも使われている品種で合わさることで豪華さがあり、スペインのカヴァに使われているマカベオは柑橘や花の芳香がある品種。品種の特徴を知って味わいの傾向を探ることもできます。
広告やラベルを手がかりに選ぶ!
ネットで買うなら紹介されている文章、店頭で買うならボトルネックやPOP、ラベルを見るとだいたいのめざす方向が見えてくるものです。そこに味わいの傾向やあわせたい料理が書いてあります。その日のシーンや夕食の献立にあわせて選んでみるのもおすすめです。
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