エノテカ・アリーチェ(練馬)

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ワインだけじゃない!現地の空気を感じるイタリア専門店

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エノテカ・アリーチェのロゴは、颯爽と自転車をこぐ女性がデザインされている。おいしいものを買い込んだら、ペダルを踏む足取りも軽い。その前に立ち寄ったのは、ワインもチーズも生ハムもパスタも買えるお気に入りのお店。まさにエノテカ・アリーチェのようなところだろう。

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エノテカ・アリーチェは、イタリア20州のワインがくまなく揃えられた都内屈指のイタリアワイン専門店。それだけでなく、チーズや生ハムもイタリアから直輸入。太さや大きさが色々のパスタ、トマト缶など本格的なイタリアの食材もずらり。店内には、カンツォーネも流れ、イタリアの空気が感じられる心地よさ。実際に日本に住むイタリア人が気に入って常連になっているというから本場さながら。現地の味わいを伝えてくれる丸ごとイタリア専門店なのだ。

イタリアの個性とバラエティを伝えたい

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2012年にオープンしたエノテカ・アリーチェの店主を務めるのは、矢立泰介さん。19歳でイタリアレストランのサービスを皮切りにワインの世界へ。25歳からは、日本一の品揃えを誇る横浜のイタリアワイン専門店を立ち上げから任され、小売りから卸・輸入・飲食店経営まで経験してきた。その店でも食品を豊富に扱っていたが、自分の店を持つときもそのコンセプトははずせなかったと言う。
「イタリアに行くとワイン屋さんでも食材が揃う。ワインだけじゃ堅くなっちゃうから、イタリアの食文化として案内できる店を作りたかったんです」とにっこり。
そうはいってもワインの品揃えもすごい。ワイン大国で知られるイタリア20州のワインがきめ細かく集められている。
「イタリアの魅力はバラエティ。生産者も主張が強くて個性派が多い。それでいて、いい感覚を持っていて、いいワインを造るんだから本当に飽きません。これまでイタリアワインをそんなに飲まなかったという人にも試飲させると絶対に買ってくれる。そうやってイタリアワインの世界に引き込むのがおもしろいですね」と、やりがいを教えてくれた。個性が光るワインを探したいときには、矢立さんの元へ駆けつけたい。

正統派イタリアワインの生産者をフィーチャー

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エノテカ・アリーチェの店内には、1000種類以上のイタリアワインが揃っている。ワインセラーに行くと、20州のワインが地域別に並べられている。フィーチャーされているのは、地元の銘酒と呼ばれる古くから愛されてきた正統派の造り手のワインが多い。さらには、造り手ごとレンジ別にトータルにワインが揃えられている。これは生産者別にワインをすすめることが、好みやバラエティを理解してもらうことにつながるとの考えから。結果としてイタリアの個性がわかるラインナップになっている。

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店の入口側には、2000円くらいまでのデイリーワインもたくさんある。ここだけでも150種類以上はあるという。エノテカ・アリーチェではレストラン卸もやっているため、デイリーワインの多くはレストランで実際に人気のあるものが多くなっている。食事に合わせるにもぴったりなので、デイリーワインを買いたいという人にも打ってつけだ。

店内のレイアウトと楽しみ方をチェック

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店内は、入口側にデイリーワインやチーズや生ハムなどの食品エリア、左奥に地域別のワインセラーがある。日常的な買い物には手前フロア、こだわりワインや特別な贈り物を選ぶときにはワインセラーへ行ってみよう。

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ワインセラーエリアは、北部・中部・南部の地域別にワインが置かれている。グラッパも豊富
レジの下にあるチーズ量り売り。イタリアで有数の熟成士・エロス氏の見極めによる イタリア全土のチーズを中心に品揃え。常時30種類はあるチーズは50gから量り売りしてもらえる
生ハムやサラミも50gから量り売りしてもらえる。切り立ての格別の味わいを求めて、 たくさんの人が訪れる。パスタも多種多様なタイプが揃っている

おすすめは、伝統的生産地が誇る2本

左:「BARBARESCO MANZOLA(バルバレスコ・マンゾーラ)2012」NADA FIOLENZO(ナダ・フィオレンツォ)¥7,700 右:「Grand Cuvee Brut Oltrepo DOCG(グランキュべ ブリュット オルトレポ)NV」TRAVAGLINO(トラヴァリーノ)¥4,000

おすすめとして紹介してもらったのは、バルバレスコとオルトレポといういずれも銘醸地のワイン。左のバルバレスコは「イタリアワインの女王」とも称される赤ワインだ。

「ナダ・フィオレンツォというバルバスコ重鎮のワインです。僕が23歳の頃にバルベーラで造ったワインを飲んだ時に衝撃を受けて以来、一番好きな造り手。バルベーラというと親しみやすいイメージですが、それをとても上質に仕立てている。バルバレスコでもその素晴らしさを表現しています」

右はイタリアの代表的なスパークリングワイン産地オルトレポのもの。

「イタリアのスパークリングといえば日本ではフランチャコルタがブームになっています。しかし、オルトレポはフランチャコルタよりも歴史が古くて、現地の星付きレストランが扱っているのはオルトレポ。ピノ・ネロの産地としても有名なので、シャルドネで造られたフランチャコルタよりも華やかな雰囲気があって、おすすめですね」。

イタリア伝統の輝きを味わってみてほしい。

毎月の第2日曜の無料試飲会へ足を運ぼう

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エノテカ・アリーチェでは、毎月第2日曜に無料試飲会を開催している。なんと9種類ものワインをグラスで試飲できて、さらにチーズも少しいただける。開催時間やワインの種類などの詳細はFacebookで公開されている。また、年会費1000円を支払えばワインがいつでも20%オフになるお得な会員制度も用意されている。定期的にイタリアワインを買いたいという人は、ぜひチェックしてほしい。

Enoteca Alice エノテカ・アリーチェ
東京都練馬区中村北1-2-4
11:00~18:00
月休 ※臨時休業の場合はホームページやSNSで告知
03-5848-9814
HP:https://www.tre-frecce.co.jp
FB:@trefrecce.arice.diego

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この記事を書いた人

編集長のアバター 編集長 ライター/ワインエキスパート

東京に暮らす40代のライター/ワインエキスパート。
雑誌や書籍、Webメディアを中心に執筆中です。さまざまなジャンルの記事を執筆していますが、食にまつわる仕事が多く、ワインの連載や記事執筆、広告制作も行っています。東京ワインショップガイドは2017年から運営をスタートしました。

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