ornis オルニス(学芸大学)

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おしゃれな目黒通りになじんだワインショップ

R0014662オルニス は、インテリアショップが立ち並ぶ目黒通りにある。街のおしゃれさにもなじんだ外観が目をひく。昨年、改装されたという店内には、約700種類ものワインが説明付きで並べられ、ゆったりと回遊することができる。 ワインは、エリアごとに変化をつけて、きれいに陳列。地域ごとに旗が立ててあったり、テイスティングスペースがあったりと、ワクワクするような店内になっている。大きな木の扉を開けて入るガラス張りのウォークインセラーも、広々として入ってみたくなる。

品揃えは、カリフォルニアや南イタリアのワインが多めだが、世界各国のワインをセレクト。日本でここだけでしか手に入らない直輸入品もある。聞けば、店内は、オーナーが海外のワインショップや東京のレストランを参考に、楽しめるように工夫をしてきたという。直輸入ワインについても、苦労して取引が実現されたもの。オルニス は、ラインナップにも店内のつくりにも、ワインを買う楽しさを存分に与えてくれるお店なのだ。

ワイン好きが高じて、30歳で店をオープン

R0014680▲シャイなオーナーの久利さんは写真が苦手とのこと。代わって登場してくれたのは店頭で笑顔で接客するスタッフの荒井さん

オルニスのオーナーを務めるのは、久利真佑実さん。 ワイン好きのご両親の影響で、自身も20歳の頃からお小遣いを貯めてカリフォルニアワインを買ったり、ワインスクールに通うほどの愛好家だったそう。いつかはお店を持ちたいという夢があり、29歳で会社を退職した後、お母様との共同経営で2013年にオルニスをオープン。

開店当初から、日本では珍しかったウォークインセラーやプリペイドカード式のワインディスペンサーを取り入れるなど 、ワイン好きならではの視点を活かした店づくりを展開。昨年のリニューアルでは、より気軽に入ってもらえるよう改装したという。

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「お店で扱っているワインは1000円台や2000円台もあって、3000円くらいがボリュームゾーン。決して高級ワイン店ではないんですけど、敷居が高いイメージがあったようです。そこで、海外で人気のワインショップや東京のおしゃれなレストラン内装を取り入れたり、日本人のワインの買い方に沿った店づくりをしました。店のスタッフが注いでゆったり試飲できたり、福袋を用意したのが、その例です」と久利さん。

さらに、「オルニスオンリー」にこだわり、直輸入ワインも扱い始めた。実現するまでには、100近くのワイナリーを訪れ、実際に取引を開始したカリフォルニアのワイナリーへは4〜5回通ったそう。それだけ、お客様に楽しんでほしいという思いが伝わってくるエピソードだ。現在は、4銘柄を直輸入で扱っていて、今年中にもさらに増える。
「これまでは、ワインのセレクトショップでしたが、今後は、直輸入を増やすのが目標。1年に5〜10銘柄ずつ増やしていけたらと思います」と展望を聞かせてくれた。

テイスティングと店内巡りを存分に楽しんで

0927店内には、約700種類のワインが揃っている。タイプとして多いのは、果実味と甘みの強いフルボディの赤ワイン。カリフォルニアが店内の3割を占め、そこに南イタリアやアルゼンチンが続く。ほかにも各国のワインが揃えられ、店内をにぎわせている。

おすすめの楽しみ方は、テイスティングテーブルでワインを味わってみること。ワインが週替わりで5種1000円で試飲できる。そのうち1本を購入すれば、テイスティングチャージが無料になるサービスも。店内には、外国のポップスやロックの音楽、Netflixの映像が流れているので、心地よくテイスティングできるだろう。

R0014654▲オルニスで直輸入しているダークスター・セラーズのワイン。現在、5銘柄がラインナップ

店内の棚は、中央に売れ筋のおすすめや新入荷があり、右壁沿いにデイリーワイン、奥の壁に国別の定番商品が並んでいる。商品には、一つひとつ丁寧に産地や品種、特徴、味わいチャートが示してあるので、わかりやすい。基本的には接客はかけられないので、ゆっくり見てOK。もし、相談をしたければ、女性スタッフや久利さんが気さくに対応してくれる。女性スタッフは、商品の特徴となるコピーを3つ言えるようにしてあるそうなので、簡潔にわかりやすく答えてくれるだろう。

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開店当初からあるウォークインセラー。木の扉にはワイン箱が使われている

広々としたウォークインセラーにもぜひ入ってほしい、と久利さん。
「こちらのウォークインタイプのセラーが開店当時は、あまり他のワインショップでは見かけないものでした。ウォークインにすることで、グランヴァンをもっと手に取りやすく、目に入りやすくして、ハレの日にピックアップしてもらえればと考えました。デイリースパークリングもこちらのセラーに置いているのですが、日頃からセラーに気軽に入ってほしいから。普段から、気に留めてもらえたら嬉しいですね」と、笑顔で教えてくれた。

店内のレイアウトをチェック

オルニス

入って正面にあるのが、テイスティングテーブル。ここに、5種1000円で飲めるボトルが並んでいる。お店の中央には、おすすめと新入荷、ロゼワインが揃っている。入口側の壁沿いは、1000〜2000円台のデイリーワインコーナー。右端の壁沿いには、国別の定番商品が揃っているので、ここもぜひチェックしたい。
 

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ウォークインセラーには、綺羅星のごときワインがずらり。見てチェックするだけでもOK
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セラーの中には、ブルゴーニュのグランクリュやボルドーの格付けワイン、
カリフォルニアの高級ワイン、シャンパーニュなどがぎっしり

左端には、ウォークインセラーがあり、ここには高級ワインだけでなく、スパークリングワインや甘口ワインもあるので、ぜひ足を踏み入れてみて。セラーの前には常時、福袋があるので、たくさんワインを買いたいときに、お得に買えるのがうれしい。

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入口付近にある福袋は、日本人なら惹かれてしまうお得さ

おすすめは直輸入のカリフォルニアワイン

R0014650▲「アンダーソンロード2015 」¥5,380 ダークスター・セラーズ

お店のイチオシワインは、直輸入されたダークスター・セラーズのアンダーソンロード。日本では、オルニスでしか手に入らないというレアなワインだ。

「カリフォルニアのパソロブレスというエリアのワインです。カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーのブレンドで、コクの中に甘みと旨味が凝縮されているカリフォルニアらしい味わい。パソロブレスは、ナパの南でセントラルコーストのど真ん中。カベルネやシラー、ジンファンデルが植えてあって、甘旨味のあるワインが得意なエリア。お客様にも支持される味わいなので、今後も当店で重点的に注目したいですね」と教えてくれた。

こちらのワインは、5000円を超える価格なのにお店で一番売れているのだとか。実際に、飲ませてもらうと、コクと甘さの中に複雑さも感じるおいしさで、愛されるのがわかった

新入荷情報はSNSで。今後の展開も期待

お店をお得に利用するなら、無料のポイントカードをゲット。200円ごとに1ポイントが加算され、100ポイントで900円の現金として店内のワインやワイングッズを購入できる。

新入荷情報や週替わりのテイスティングワインは、ホームページやインスタグラムで発信されている。今後は、出張イベントや、生産者ごとの全てのラインナップが用意される試飲会などを企画。ますます盛り上がるオルニス の情報をチェック。目黒通りにインテリアや雑貨を見てまわるときには、ぜひ立ち寄ってほしい。

ornis(オルニス)
東京都目黒区中町1-28-4 イニシアイオ目黒学芸大学1F
14:00〜21:00  水休
03-6451-0208
HP: http://www.ornis.co.jp

FB:https://www.facebook.com/Ornis-1876063382685126/
Instagram:@ornis_wine

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この記事を書いた人

編集長のアバター 編集長 ライター/ワインエキスパート

東京に暮らす40代のライター/ワインエキスパート。
雑誌や書籍、Webメディアを中心に執筆中です。さまざまなジャンルの記事を執筆していますが、食にまつわる仕事が多く、ワインの連載や記事執筆、広告制作も行っています。東京ワインショップガイドは2017年から運営をスタートしました。

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