NONNA&SIDHI SHOP ノンナアンドシディショップ

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良心的な生産者がつくる商品ばかりのアンテナショップ

ここは、オーガニック食材やワインを輸入する「ノンナアンドシディ」のアンテナショップ。取り扱うワインは全てビオワインで、話題のクヴェヴリを使って醸造したジョージアのオレンジ(アンバー)ワインでも注目されているお店だ。1994年に輸入業を始めたのは「イタリアのオリーブオイルがあまりにおいしかったから、生産者に会いに行ったら、気があったのがきっかけ」とは代表の岡崎玲子さん。それ以来、輸入してきた製品の生産者には自慢の共通点があるそう。それは「皆、いい人」ということ。

「私は造り手を自分で探したことがなくて、ぜんぶ生産者たちからの紹介。20年以上前にワインを輸入しはじめたのもそれがきっかけ。ワインはイタリアから始まったんだけど、今一番多いのはジョージア。きれいな心で自然と真剣に向き合っている人ばかりです」。

そう話す岡崎さん自身、儲けのためにビジネスができない質だそうで、扱う姿勢にも生産者にもそれが表れている。商品を扱う基準は「飲んで顔が浮かぶこと」。その結果、自然に倣いつつ自身の哲学をもった、唯一無二の食品やワインが集まっている。ブドウが入った甕を池に浮かべて魚が泳ぐことで発酵を促して造ったワインなんていうものも。良心的な生産者達によって、宝石のように磨き上げられた製品が店の棚に並んでいる。

2021年にオフィスの隣に移転。アットホームな雰囲気に

ノンナアンドシディショップは、2010年2月に恵比寿で開店。当初は岡崎さんの娘・満里さんが中心となって、ワインが飲めるレストランをやっていた時期もあった。2012年にノンナアンドシディの直営店として試食や試飲もできる食品とワインの販売店に。2021年には本社のある大田区上池台に移転。オフィスに併設したショップとしてリニューアルオープンした。ノンナアンドシディのスタッフがそのまま接客にあたり、よりアットホームな雰囲気でワインを選べるように。時期がよければテラスでテイスティングもできる。ゆったりとショッピングが楽しめるのが魅力だ。

造り手の思いが伝わる品揃えで

現在、お店のセラーには100種類を超えるワインが眠っている。一番多いのがジョージアで20生産者、イタリアは10生産者、そのほかスロヴェニアやフランス、ギリシャの生産者のワインもある。
ワインを扱う基準は「1人もしくは家族で造っていて、その人の顔が浮かぶものをつくっているかどうか」。信念あるもの造りがワインに反映されていることを大切にしている。また、買うときに気をつけていることがもう1つあるそう。
「なるべく1人の生産者の全種類を扱うようにしています。その人が言いたいことは全体に表れると思うから。売れる1つだけというのはやりません。だから生産者が少ない割に、ワインが多くなっちゃう」と笑う。造り手の思いがキャッチできる品揃えになっている。

お店を上手に使うには、ワインを買う前に試飲として角打ちでするのがおすすめ。角打ちは、店にあるほとんどのボトルがおよそ1/5の金額でいただける。例えば、4000円のワインなら、1杯およそ800円。何かおつまみが欲しいと思ったら、チーズプレート(¥500)が注文できる。また、お店にあるお菓子を購入しておつまみにするのもいい。購入したいワインがもし空いていれば、試飲もさせてくれる。コーヒーやローズスカッシュなど、カフェメニューもあるので、それで締めることもできる。もちろん気に入ったワインがあれば、購入して帰ろう。

店内のレイアウトをチェック


食品棚には、オリーブオイルや蜂蜜、胡椒、お菓子などが並ぶ。見た目にもかわいいので、プレゼントにもおすすめ!食べるのがもったいないくらいのお菓子も。チーズ専門店ランマスのチーズも販売されている。

おすすめはブドウをそのまま発酵させた2本

左:「ムツバネ2012」フェザンツ・ティアーズ ¥3,400 、右:「ルナー・リボッラ」モヴィア¥5,700  *1000mL  *全て税抜き

おすすめとして紹介してもらったのは、スキンコンタクトを充分にした2本のワイン。まずは、左から。
「フェザンツ・ティアーズの造り手ジョン・ワーデマンは、アメリカ人ながらジョージアのワイン造りに感銘を受け、現地でクヴェヴリによるワイン造りを実践している人。ジョージアワインを世界に広めた立役者でもあります。このムツバネはジョージアの固有品種で、花の香りが華やかに立ち昇るワイン。時間が経つほどおいしくなるので、2012年は本領が発揮されている頃。ぜひ飲んでほしいですね」

一方の右のワインは、スロヴェニアの造り手のもの。
「モヴィアは18世紀から続くワイナリー。2010年にワインスペクテーター誌で金賞を受賞し、一躍有名になりました。ルナー・リボッラは、現当主の息子アレシュ・クリスタンチッチが反対を押し切って造ったワイン。ブドウを絞らず、自然発酵させ、8ヶ月後の満月の夜にボトリングしたもの。オリがきれいに舞っているのからわかる通り、旨味がたっぷり詰まっています」
ブドウをそのまま発酵させたおいしさを味わってみよう。

ジョージア生産者の来日イベント開催も


ノンナアンドシディショップは、輸入会社直営ショップのため、生産者の来日イベントなども企画されている。生産者が来日したときはメーカーズディナーなどのイベントが企画され、SNSで告知される。ほかにも見逃せないイベントもあるので、チェックしてみよう!

NONNA and SIDHI SHOP
大田区上池台4-25-20
070-1276-8522
11:00〜19:00
日・祝定休、臨時休業あり
HP:https://www.nonnaandsidhishop.com/
Facebook:@NonnaandSidhiShop
Instagram:@nonnaandsidhi

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この記事を書いた人

編集長のアバター 編集長 ライター/ワインエキスパート

東京に暮らす40代のライター/ワインエキスパート。
雑誌や書籍、Webメディアを中心に執筆中です。さまざまなジャンルの記事を執筆していますが、食にまつわる仕事が多く、ワインの連載や記事執筆、広告制作も行っています。東京ワインショップガイドは2017年から運営をスタートしました。

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