広尾のワインショップ巡り昼飲み部を西麻布で終えたあとは、締めとしてセラードア青山でディナーをいただきました。セラードア青山はワインショップですがワインバーも併設され、料理も充実しています。そして、ワインリストがワインショップという唯一無二のお店。どんな体験が待っているでしょうか……!
セラードア青山だからできる唯一無二のワイン体験とは?
セラードア青山の入口を開けると、まずショップスペースがあります。ワインショップとは思えない荘厳な雰囲気です。ワインバーの「ザ・サロン」を予約している場合は、真っ直ぐ進んで奥のフロアで行きます。しかし、ザ・サロンで食事するにしても再び、このフロアに戻ってくることになります。セラードアのワインバー「ザ・サロン」でボトルワインを頼むときは、ショップの棚にある1200種類から選ぶことができるからです。しかも、ボトルワインはすべて小売価格のまま。サービス料も抜栓料もいりません!
レストランでワインを飲み慣れている人なら、これがいかにすごいことかわかりますよね。通常のレストランでは、ワインボトルの小売り価格の2〜3倍の値付けになるからです。レストランで大切に保管され、ソムリエのサービスを受けるので当然なのですが、だからこそセラードア青山の心意気がすごい。ショップを運営しているインポーターのジェロボームは、手をかけて造られたワインをレストランでも楽しんでほしい、との思いからこのサービスが行われています。
セラードア青山には、ジェロボームが輸入したワインのほかグループ会社のワインダイヤモンズが輸入したナチュラルワイン、さらにボルドーのバックヴィンテージのワインなどもセレクトされています。ボルドーのワインは、シャトー・ペトリュスやシャトー・パルメなどビオディナミで造られたものを厳選。バックヴィンテージのワインもストックされていました。
しかも、料理もサービスも素晴らしんです。シェフの緒方啓介さんはフランスの二つ星「ル・ルレ・ベルナール・ロワゾー」で修業後に帰国され、ガストロノミックなフレンチがいただけます。これが本当においしくて美しい!ソムリエの方も、グランメゾン出身でソムリエの若手登竜門で入賞された経験があって、ワイン選びも頼もしい。なので、今回は本当に楽しみにしていました。
ポル・ロジェのシャンパンで乾杯
ザ・サロンは洗練された空間ながら、大きなダイニングテーブルで食事がいただけるカジュアルなスタイル。ボトルワインだけでなく、グラスワインも注文できます。本日のグラスワインは、ダイニングテーブルのセンターに10種類以上は用意されています。
大人数で来たほうがボトルワインが頼めていいですが、1人でも来やすいからいいですね。
私達3人は、まず乾杯にシャンパーニュを注文しました。ポル・ロジェのシャンパーニュは、グラスワインでいただけるのでそれを注文しました。おいしくて、広尾を歩き回った1日が癒やされていく……♪
シャンパーニュに合わせて軽い前菜として、「新牛蒡と豚肉のリエット」を頼みました。ごぼうの香ばしさと豚肉の旨みがしっかりあるのですが、乾いた感じに仕上げてあるのが上品。メルバトーストの上にのせていただくと、シャンパーニュがすごく進みます。
毎晩、食べたいくらいおいしかったです!
鮮魚のカルパッチョと白ワイン
前菜の魚料理で「本日の市場直送カルパッチョ」を頼みました。セラードア青山は、小田原の老舗「魚國商店」から鮮魚が届きます。ほどよい厚さにスライスされた白身魚に柑橘やマスタードを使ったジュレのソースが美しく、もちろんおいしかったです。
さあ、いよいよボトルワインを選びます。まずは白ワイン。ショップスペースにソムリエの方と一緒に行って選んでもらいます。これがまた楽しい。ワインリストを見ながら相談するのとは臨場感が違います。フランスのワインにしようか、イタリアのワインにしようか、いろいろ巡りながら選べます。迷いましたが、一緒に行ったワイン友夫妻は自然派がお好みなので、ワインダイヤモンズの棚から、オーストラリアのパトリック・サリヴァンのシャルドネを選んでもらいました。
白ワインはミネラルが豊かで柑橘の感じもあって、カルパッチョにぴったりでした。ちなみに、グラスはZaltで提供されます。このあたりもレストランレベルの贅沢さです。
うずらのローストやフライドポテトも注文
広尾を歩き回っておなかが空いていたので、肉料理を頼みます。まずは「うずらのロースト」。
そしてこんなカジュアルなメニューもあります。「フレンチフライ”CDAスタイル”ライムアイオリ」の厚めなフレンチフライは、気取らずにいただけていいですよね。
蝦夷鹿のロティと赤ワイン
白ワインもなくなってきたので、赤ワインを選びにいきます。再び、ワインダイヤモンズが並ぶコーナーへ。
選んでもらったのは、ニュージーランドの全房発酵のピノ・ノワールです。全房発酵ならではのスパイス感や野性味があって、おいしい!
もう1つの肉料理は、「蝦夷鹿のポワレ ソースグランヴヌール」を注文しました。肉の色合いでわかると思いますが、しっとりしていて脂がのっているので血っぽくならず赤身のおいしさが堪能できます。これにも付け合せにゴボウがついています。ピュレになっているのがすごく甘くてベリーのソースをつけてもおいしかったです。肉にも付け合せにも、野性的なピノ・ノワールがベストマリアージュで至福の時間でした。
お料理はフレンチの王道をいきつつ美しい盛り付けで、カジュアルなメニューも楽しめて満喫しました。ポル・ロジェのシャンパーニュから始まって、広尾ではあまり飲めなかった自然派ワインも楽しめました。会計は3人で3万円ほど。これだけの料理とサービスでこれは破格ですね。食べログを見ると、コース仕立てのようにもしてくれるようです。
13時に広尾で待ち合わせしてワイン巡りからスタートした1日は、セラードア青山を出た頃には21時をまわっていました。長い1日でしたが、楽しかったです。また、どこかの街でワインショップ昼飲み部からの夜飲み、やっていきたいと思います!
セラードア青山
港区南青山2-28パサージュ青山2F
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