ワインショップ巡り昼飲み部〜日本橋編

ワインショップをはしごして楽しむ「昼飲み部」。 第2回目の散策エリアは日本橋周辺。近年、新しくワインショップが誕生し、一躍ワインショップが集まったエリアです。一緒に出かけたのは、編集長オカモトのワイン友達・スガ夫妻(ナミコさんとダンナさん)です。お昼に日本橋駅で待ち合わせして、いざ出発!

今回、巡るのは5つのワインショップです。
レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京
アフリカー
ワインアンドウィークエンド
★ヒューマンネイチャー
★かめじま商店

目次

1軒目:レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京でランチ

1軒目に訪れた「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京」は、日本橋駅と直結した日本橋高島屋本館8階にあります。フランス・パリにある老舗グランメゾン「タイユヴァン」が展開するワインショップで、世界に3店舗しかないうちの1軒です。ワインは、タイユヴァンのソムリエチームがセレクトし、パリ郊外の洞窟セラーから直送されています。ソムリエチームは、フランス各地の生産者を渡り歩いてワインを発掘しているため、フランスで話題のワインが届けられるワインショップです。

こちらのワインショップにはカフェが併設されていて、お昼どきはグラスワインの付いたランチセットが人気です。ランチセットは、<食前のお楽しみ+メイン一皿+飲み物>で、1650円〜。メインは4種類から選ぶことができます。私たち2人は、飲み物にスパークリングワインを選びました。

きゃ〜、すぐにきました。スパークリングはクレマン・ド・ブルゴーニュでした。さすがに、泡がきめ細かい!上質な味わいでした。

食前のお楽しみは、色鮮やかなガスパチョでした!

メインの一皿は、「サラダボウル“リヨネーズ”<バケット付き>」を選びました。フランスの都市・リヨンを代表する伝統料理。ポーチドエッグと砂肝のコンフィが入って、見た目より食べ応えがあります。ほかのランチメニューも「和牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」など、フランスの伝統料理がほとんど。料理は、パリの老舗グランメゾン「タイユヴァン」の監修で、ワインにぴったりなメニューばかり。スパークリングが進む味でした。

お昼でもランチメニュー以外のグランドメニューのオーダーもOK。ワインと一皿のペアリングセットやシャルキュトリ盛り合わせ、チーズ盛り合わせもあって、1軒だけでしっかり昼飲みすることもできます。
食事を終えて、ワイン売場をのぞくと、ご覧の通りボルドーやブルゴーニュだけでなく、フランスの地方ワインがずらり。ちなみに、こちらでボトルを購入した後、抜栓料1,100円を払ってカフェでいただくこともできます。私たちの隣の3人組は、実際にボトルを楽しんでいらっしゃいました。ツウですね!

店を後にして、2軒目へGO。「アフリカー」に行くために、三越前駅まで歩き、半蔵門線で水天宮前駅まで地下鉄に乗りました。

2軒目:アフリカーでコインテイスティング

水天宮前駅から歩いて2分くらい。「アフリカー」に到着です。名前の通り、南アフリカワイン専門店。2020年に移転して以来、注目の南アワインが週替わりでコインテイスティングできるとして人気のお店です。ここでスガ夫妻のダンナさんも合流!

さっそくテイスティング。店主の小泉俊幸さんに利用方法を教えてもらいます。事前にコインを買って、常時6種類が入ったワインサーバーから好みのワインのボタンを押すと、1回30mlが注がれるしくみ。コイン代は、1コイン300円、3コイン800円、6コイン1,500円です。

高価なワインが入っていても同じ値段なので、気軽に試せるのがいいですね。 Twitterを見てると、毎週のように訪れる方もいるようですが、気持ちわかります。

窓際のテイスティングスペースで、ゆっくりいただきます。グラスも素敵だと思いませんか? アフリカーでは、テイスティングするときのグラスも選べるんです。ナミコさんが飲んでいるのが、リーデルのブラックタイ。私が飲んでいるのが、ジャンシス・ロビンソン。どちらも高級ワイングラスで、テンションが上がります。スガ夫妻のダンナさんはブラックタイを買おうか迷ってたタイミングだったようで、かっこいいと益々欲しくなったようです(笑)

テイスティングを終え、お買い物タイム。1Fにも店舗がありますが、小泉さんに地下セラーをご案内いただきました。スガ夫妻は南アの自然派ワインに興味があるようで、いろいろと出して説明してもらいました。アフリカーは、30社くらいのインポーターとお付き合いがあるようなので、南アフリカワインのどんなタイプのワインも揃います。店主の小泉さんは、南アワイン情報をくまなくチェックしているそうなので、注目のワイン産地のことを気さくに教えてもらえる頼もしい存在です。

購入ワインも決まって、レジへ。「アフリカー」の店内を上から見たところです。1Fにはワインサーバー以外にワインアロマキットがあったり、南アワイン専門のプラッターズガイドという本があったり、結構楽しめます。ライブラリーのようにワインが並んでいるのも、素敵です!

3軒目:ワインアンドウィークエンドへ

すっかり日が暮れてきました。アフリカーから移動して、3軒目の「ワインアンドウィークエンド」に到着。“ジャケ買いワイン専門店”を名乗るワインショップで、ラベルにストーリーが込められたワインが買えるお店です。店の中央には“ターミナル0”という立ち飲みスペースがあるのも特徴です。

ターミナル0では、3つのグレードのグラスワインが黒板から選べるようになっています。1200円、800円、500円のワインがそれぞれスパークリング、白、赤と用意されています。

店内には、スナックや缶つまのおつまみも用意されています。立ち飲みスペースは、ちょっとした0次会や待ち合わせにもぴったりですね。

私たちは、トリュフ風味のポテトチップスをつまみながら、店主のスージーさんこと岩本すずかさんとトーク。スガ夫妻はこの辺りにお住まいなので、スージーさんとも顔見知り。スージーさんは、元CAさんで華やかな雰囲気の方です。私もスージーさん主催のお花見にスガ夫妻と参加させてもらったりしたこともあったので、楽しい雰囲気で飲めました。

4軒目:ヒューマンネイチャーでイベントを楽しむ

4軒目は、「Human Nature(ヒューマンネイチャー)」。2020年8月に移転オープンしたナチュラルワインショップです。同じ建物内にはコーヒー屋さんもありますが、この日はイベントデーで益々にぎやかに。花屋さんやカレー屋さんも出店し、DJブースもありました。

2Fは、ワインが数本開いていて、グラスで何種類が楽しめます。普段からグラスワインは2〜3種類飲めますが、この日はイベントで5本くらいあって、ラッキーでした。

イベント出店されていたカレー屋さんのカレー。3種類のカレーが一皿に盛られていて、いろんな味が楽しめました。スパイス料理は、ナチュラルワインとの相性も抜群です!

ヒューマンネイチャーのワインセラーでお買い物タイム。ラベルの個性的なナチュラルワインがたくさんあります。

ナミコさんは、ずっと探してたレアワインを見つけ、ゲットしたようです。思いがけず出会えたことで、にっこり!

5軒目:かめじま商店でごはんタイム

お昼からスタートしたワインショップ巡り昼飲み部。ちょこちょこ食べてはきましたが、やはりお腹が空きました。5軒目の最終目的地は、茅場町駅前にある「かめじま商店」です。こちらのお店は、酒屋が経営するビストロ。カジュアルなフレンチ料理とナチュラルワインがいただけるお店で、ワインセラーからボトルを選んで抜栓料(300円)を支払えば、リーズナブルに飲めるのです。酒屋でもあるので、ワインを買いに来るだけでもOK。新しい業態のお店です。

店内は、立ち飲みの角打ちスペースと座れるカウンター&テーブル席に分かれ、真ん中がオープンキッチンになっています。座れる席が満席だったので、しばらく角打ちスペースでワインを楽しむことにしました。

ワインはセラーから選びますが、たくさんあって迷いました。ワインは本当に小売価格で、3000〜4000円くらいが多いので、かなりリーズナブルに飲めそうです。 値札には、味わいのタイプが書いてあるので、ワイン選びの参考になります。

座れるカウンター席が空いたので、そちらに移動しました。店内はこんな感じで、キッチンの様子が見られます。

オーダーした魚料理がきましたー。カルパッチョだったと思います。

2本目は、魚に合わせてオレンジワインにしました。

「牛サガリのステーキ」もきました。レアな赤身の色合いが食欲をそそります。料理はほかにシャルキュトリやキャロットラペ、カスレ、牛ほほ肉の赤ワイン煮など、ビストロの定番料理が並びます。

ついつい、話もはずんでボトルは3本目に突入! いやはや3人で、1人1本飲んでしまいました。その割には、とてもリーズナブルに飲めました。お料理もおいしくて、とても満足でした。ちょっと飲みすぎたかなと思いましたが、茅場町駅からすぐ近くの店なので、よかったです。

・・・・・
ワインショップ巡り昼飲み部の2回目。日本橋編は5軒訪れ、王道ラグジュアリー系からナチュラル系のお店まで、バラエティ豊かなワインショップを巡ることができました。日本橋というと、老舗やデパートのイメージがありますが、どんどん街も変わっていて、新しく開発されたエリアもあり、ワインショップにもその雰囲気が表れていました。ぜひ、皆さんも日本橋へ昼飲みしにお出かけしてみてはいかがでしょうか!

訪れたワインショップ
レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京
中央区日本橋2-4-1 日本橋高島屋S.C.本館8F
アフリカー
中央区日本橋蠣殻町2-6-8
ワインアンドウィークエンド
中央区日本橋蠣殻町1-6-9
ヒューマンネイチャー
中央区日本橋兜町9-5
かめじま商店
中央区日本橋茅場町1-12-11

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この記事を書いた人

編集長のアバター 編集長 ライター/ワインエキスパート

東京に暮らす40代のライター/ワインエキスパート。
雑誌や書籍、Webメディアを中心に執筆中です。さまざまなジャンルの記事を執筆していますが、食にまつわる仕事が多く、ワインの連載や記事執筆、広告制作も行っています。東京ワインショップガイドは2017年から運営をスタートしました。

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