ガメイという品種が注目されている理由の1つに、ピノ・ノワールに匹敵するような魅力的な味わいがあることがあげられます。
ガメイの褒め言葉として「Pinote(ピノ・ノワールの個性をもつ)」という表現があるほどです
今回は、そんなピノ・ノワールのようなガメイを造る生産者をピックアップしました。
ピノ・ノワールに似たガメイとは?
そもそもピノ・ノワールに似たガメイとはどんな特徴をもっているワインのことでしょうか?
1:ピノ・ノワールのエレガントさをもっている
ガメイは、ピノ・ノワールとグーエブランの交配品種です。つまりピノ・ノワールの子品種なので、基本的なところは似ています。しかし、それぞれの個性は、この表のとおり少しずつ違いがあります。
ガメイ | ピノ・ノワール | 違い | |
外観 | 紫がかった濃いルビー色 | 紫がかった濃いルビー色 | より紫がかっているのがピノ・ノワール |
香り | チェリーやイチゴ、黒蜜の香り | イチゴやブルーべリー、すみれの香り | 黒蜜っぽさがあるのがガメイ ブルーベリーや土っぽさがあるのがピノ・ノワール |
味わい | フレッシュでピュアな果実味 軽やかでやさしい味わい | フレッシュでピュアな果実味 軽やかだが酸味やミネラルはある | スパイス感があって味が強めなのがガメイ 酸味やミネラル感が強いのがピノ・ノワール |
ガメイのほうがやや素朴で、ピノ・ノワールのほうがエレガント。表にあるピノ・ノワールの特徴を持ったものを探すことになります。
つややかでエレガント、酸やミネラルがしっかりしていて複雑さがあるのがピノ・ノワールに似たガメイということになります!
2:ピノ・ノワールと同じ栽培法や醸造法がとられている
最近はブルゴーニュのコート・ドールの生産者がボジョレーに畑を購入し、ガメイを栽培している例があります。こうした生産者は自社のワイナリーで醸造するため、ピノ・ノワールと同じ醸造法をとっています。ピノ・ノワールと同じ栽培法や醸造法にすることで似たような個性をもつことになります。
Pinoteと称されるガメイを造るボジョレーの巨匠
ガメイの産地といえば昔も今もフランス・ボジョレーが筆頭です。すぐれたボジョレーの生産者のワインはPinoteと呼ばれ、ピノ・ノワールの個性をもつガメイを造る名手でもあります。
ジャン・フォワヤール
ジャン・フォワヤールは、“自然派ワインの父”マルセル・ラピエールの影響を受け、彼のカーヴに通いながら独学でワイン造りを習得。1981年にワイン造りをスタートしました。2015年からは長男のアレックスとともに親子でワイン造りに励んでいます。
モットー | ブルゴーニュのグラン・クリュにも負けないワインを造る |
創業年/畑の面積 | 1981年/16ha |
ワイナリー本拠地 | モルゴン |
所有する畑の産地 | モルゴン、フルーリー |
栽培方法の特徴 | ビオロジック(認証なし)、手摘みで収穫 |
醸造方法の特徴 | 野生酵母で自然発酵。マセラシオン・カルボニック。低温で長期マセラシオン(約3週間)するのが特徴 |
ボジョレーでNo.1?! 最もピノ・ノワールらしいガメイ
ボジョレーで《Pinote=ピノ・ノワールの個性を持つガメイ》を造る生産者といえば、ジャン・フォワヤールです。
とろんとしたつややかさの中に旨味がつまったガメイは、自然派好きの人ならたまらない味わい。
それこそが、ジャン・フォワヤールが考えるエレガンスなのでしょう。
自然派ワイン好き以外からも高評価を獲得。
✔ワインガイド「ル・クラスマン」でボジョレーでトップ評価
つまり、極上のボジョレーであり、最良のガメイであるのです。
…その理由は?
ポイント1:ブドウの質に対する並々ならぬ追求!
→有機栽培を取り入れ、収穫時の選果は粒レベルで傷んだブドウは一切入れません
ポイント2:低温でのマセラシオンでつややかに磨き上げる!
→じっくりと磨き上げるように低温でマセラシオンされ、上品なワインに仕上がる
ジューシーで誰が飲んでもおいしいと思える味わいです!
銘柄情報
●モルゴン・コルスレット:砂混じりの石灰質の土壌にある樹齢67〜74年。コート・ド・ピュイから2、3キロ離れた場所の南の傾斜地にある。コクのあるつややかな果実味をもつ。
●モルゴン・コート・ド・ピュイ:モルゴン最高とされる区画。砂混じりのシスト土壌で樹齢28〜93年。まろやかで凝縮感のある果実味、塩気のあるミネラルとしみわたる旨味をもつ。
●モルゴン・レ・シャルム キュヴェ・エポニム:モルゴンの中で最もエレガントな区画。花崗岩混じりのシスト土壌で平均樹齢は36年。艶やかかつコクのある滑らかな果実味、生姜のようなスパイシーさと洗練されたミネラル。
●フルーリー:クリュボジョレーのなかで最もエレガント。ピンクの砂岩混じりの花崗岩土壌で平均樹齢32年。しなやかでコクのあるまろやかな果実の凝縮味に艶があり、鉱物的なミネラルと滑らかなタンニンのバランスが絶妙。
樹齢で選ぶならモルゴン・コート・ド・ピュイ、
村の個性でエレガントなのはフルーリー
ギイ・ブルトン:樹齢100年超のブドウがもたらすエレガンスの可能性
ギイ・ブルトンは、マルセル・ラピエールの下でワイン造りを手伝い、1987年にワイン造りをスタート。祖父の代からワイン造りをしていたものの両親は別の仕事をしていたため、祖父から畑を引き継ぐかたちでワイナリーを始めました。
スタイル | 樹齢の高い古木を使い、有機栽培で育て、自然な方法で醸造 |
創業年/畑の面積 | 1988年/7ha |
ワイナリー本拠地 | モルゴン |
所有する畑の産地 | 自社畑:モルゴン 契約畑:レニエ、ボジョレー・ヴィラージュ |
栽培方法の特徴 | 樹齢100年を超す古木もある。有機栽培(認証なし)。手摘みで収穫 |
醸造方法の特徴 | 野生酵母で自然発酵。マセラシオン・カルボニック。低温で長期マセラシオン(約30日)するのが特徴。昔ながらの圧搾機で16時間かけて圧搾。熟成用の樽はDRCの2〜3年樽を使用。 |
樹齢100年超の片麻岩のブドウから造られる、深遠なガメイ
ギイ・ブルトンのガメイは熟成してくると”ピノ・ノワールと間違えるくらいエレガント”になるといわれています。
理由1:樹齢の高い古木からワインが造られているから
通常は樹齢30〜40年でヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)と名乗りますが、ギイ・ブルトンの古木の定義は75年以上。樹齢100年を超す株もあるというから驚きです。樹齢が高い古木は地中深くに根をのばし、土壌に含まれたミネラル分を吸収します。有機栽培なので土壌の養分も高いことは間違いありません。古木になるとブドウの房数が減って房や粒自体も小さくなるので、ブドウの凝縮度は高まります。その結果、ピノ・ノワールに匹敵するポテンシャルの高いワインが完成するのです。
樹齢100年を超えるヨーロッパのブドウは珍しく、ブルゴーニュのコート・ドールにもほとんどありません。
唯一無二の味わいが体験ができるでしょう!
理由2:片麻岩の土壌がデリケートな味わいを生み出すから
ブドウの育つ畑は、いずれも片麻岩の土壌。繊細で酸のしっかりしたブドウになります。このデリケートなブドウを活かすため、低温でゆっくりと醸造。通常は肉厚なワインになるといわれるモルゴンの畑のものでも、やわらかなワインになります。
\熟成でどんな深遠なる変化を遂げるのか、セラーで寝かせておきたいガメイNo.1/
《Pinoteポイント》ピノ・ノワールらしさの理由
✔ 100年以上もの樹齢のブドウのポテンシャルと複雑さ
✔ 特別な土壌由来のデリケートなブドウの個性を活かす醸造
✔ 熟成するとエレガントさが増してくる
銘柄情報
●モルゴン ヴィエイユ・ヴィーニュ:樹齢の高いブドウの木を使っており、複雑な味わい。コショウやシナモンなど冬のスパイスを使った料理と相性が良い
●モルゴン プティ・マックス:ギイ・ブルトン氏のあだ名をつけたフラッグシップワイン。所有する最高齢のブドウからワインが造られている。抽出も樽熟成、瓶熟成も最も長い。
2018年、2019年、2020年と1年毎に値段が1,000円上がっています!
いまなら2016年ヴィンテージも売っています。早めの入手がおすすめです
ドメーヌ・デ・テール・ドレ
ドメーヌ・デ・テール・ドレは、南部のシャルネイ村でガメイを造っています。ボジョレー南部は花崗岩土壌ではなく、ブルゴーニュと同じ石灰岩土壌です。そこでブルゴーニュ(コート・ドール)の伝統的な方法で醸造しています。
スタイル | コート・ドールと同じ伝統的な醸造法で複雑なワインを造る |
創業年/畑の面積 | 1977年/48ha |
ワイナリー本拠地 | シャルネイ |
所有する畑の産地 | シャルネイ、モルゴン、フルーリー |
栽培方法の特徴 | 南部のシャルネイ村は、石灰岩土壌の下に赤い岩石が敷き詰められている |
醸造方法の特徴 | 野生酵母で自然発酵。すべて除梗し、ピシャージュしながら4週間かけてマセラシオン |
コート・ドールと同じ石灰岩土壌&醸造法で造られたやさしいガメイ
ドメーヌ・テール・ドレのあるシャルネイ村は、北部のクリュボジョレーとは違い、コート・ドールと同じ石灰岩土壌です。
複雑でコクのあるワインを造りたいと、コート・ドールと同じ醸造法でワインを造っています。
そのため、ミネラルがあり柔らかく優しい味でピノ・ノワールとガメイの中間の味わいになります。
日本に輸入されているものの、オンライン上で見つけられませんでした。見つけたら買ってみてください。
ブルゴーニュ コート・ドールにゆかりのある生産者
ボジョレーの北にある同じブルゴーニュのコート・ドールの生産者がボジョレーに畑を買ってガメイを造ったり、ボジョレーのワイナリーを買収したり、コンサルタントに入ったりしてガメイのワイン造りに関わっています。こうした生産者のガメイにはピノ・ノワールのワイン造りが反映され、ピノ・ノワールのような個性を持つものがあります。
ティボー・リジェ・ベレール
ティボー・リジェ・ベレールは、ニュイ・サン・ジョルジュで最も重要な生産者の1人とされています。ヴォーヌ・ロマネのリジェ・ベレール家とは親戚の名門です。醸造学校がボジョレーだったことから、その景色やガメイの多様性に惹かれ、2008年に畑を購入。ガメイを造っています。
スタイル | 古い樹齢をもつ畑を購入し、区画ごとにブルゴーニュスタイルでワインを生産 |
創業年/畑の面積 | コート・ド・ニュイ2002年、ボジョレー2009年/? |
ワイナリー本拠地 | ニュイ・サン・ジョルジュ |
所有する畑の産地 | ムーラン・ナ・ヴァン |
栽培方法の特徴 | ビオロジックやビオディナミを取り入れている。フィロキセラの発生前の自根のままの樹齢のブドウもある |
醸造方法の特徴 | ブルゴーニュと同じ3週間の醸し期間でしっかり抽出させている |
まるでジュヴレ・シャンベルタンのようなミネラル感!
先日、ピノ・ノワールに似ていると評判のガメイ4種の飲み比べ会をやってみました。
そこで圧倒的No.1だったのがティボー・リジェ・ベレールでした。
飲み比べ会のメンバーにはブルゴーニュに10回以上渡航したブルゴーニュ愛好家もいました。
彼がティボー・リジェ・ベレールのガメイを飲んで一口目に発したのが
「ジュヴレ・シャンベルタンの香りだ!」
鉄分や土っぽさのあるジュヴレイ・シャンベルタンにそっくりだと言っていました。
彼は人気のあるヴォーヌ・ロマネやシャンボール・ミュジニーよりも
野趣性のあるジュヴレ・シャンベルタンが大好きだそうです。
そんな彼が認めるのだから、間違いありません。
時間が経ってくるとますますワインが開いて複雑な風味に。ぜひ一度、試してみてください。
\ブルゴーニュマニアも驚いたブルゴーニュのような佇まい/
《Pinoteポイント》ピノ・ノワールらしさの理由
✔ まるでジュヴレ・シャンベルタンのような鉄分や土っぽさ
✔ 時間が経つと複雑さが出てくる
✔ 自然派ガメイのようなジューシータイプではなく落ち着いた佇まい
銘柄情報
ティボー・リジェ・ベレールはムーラン・ナ・ヴァンの区画(畑)ごとに銘柄が販売されています。ヴィエイユ・ヴィーニュのみ9つの区画のブレンドです。
●レ・ルショー……若いうちから楽しめるので、いま飲みたい人に!
●ヴィエイユ・ヴィーニュ……古木のみを集めたバランスのいいタイプ。いま、飲み頃です!
●シャン・ド・クール…飲み頃まで5〜6年。全房発酵しているので梅やシソのニュアンスが好きな方に!
●ラ・ロッシュ……飲み頃まで4〜8年の長熟タイプ。熟成させてから飲みたい人向け!。
2016年ムーラン・ナ・ヴァン ヴィエイユ・ヴィーニュは飲み頃でした!
ルイ・ジャド(シャトー・デ・ジャック)
ブルゴーニュの大手メゾンであるルイ・ジャドは、1996年にボジョレーの名門シャトー・デ・ジャックを買収し、独立ワイナリーとして所有。栽培も醸造もブルゴーニュのワイン造りに移行し、長熟型のガメイを造っています。
スタイル | コート・ドールと同じ造りで区画ごとに長熟型のガメイをめざす |
創業年/畑の面積 | 1996年/約80ha |
ワイナリー本拠地 | ムーラン・ナ・ヴァン |
所有する畑の産地 | ムーラン・ナ・ヴァン、モルゴン、フルーリー、シェナ、シャペル・ド・ガンシェ(シャルドネ) |
栽培方法の特徴 | リュット・レゾネ(減農薬栽培)、化学肥料や除草剤は不使用。株仕立て(コブレ)からコルドン仕立てに移行中 |
醸造方法の特徴 | 健全な果実のみを選果・除梗。発酵中は1日2回のルモンタージュと、ピジャージュを行い、3〜4週間かけてマセラシオン。10ヶ月、新旧オーク樽で熟成 |
高級ローヌ系品種のようなシルキーで濃厚な長熟型のガメイ
ボジョレー・ヌーヴォーでしかガメイを知らない人がいたら、その力強いシルキーさに驚くはずです。
ルイ・ジャドがシャトー・デ・ジャックを所有して根本からの改革に挑みました。
ガメイをブルゴーニュのピノ・ノワールのようにしたいと、株仕立てで栽培し、伝統的な醸造法に移行。
長期熟成型のガメイに仕上げました。こちらも4人で試飲してみましたが、その味わいは新世界ピノ・ノワールやローヌ品種のよう。
さらに熟成させると香りも芳醇になり、複雑味を増してくるでしょう。
\今買って、熟成させたいガメイNo.1/
《Pinoteポイント》ピノ・ノワールらしさの理由
✔ ルイ・ジャドがガメイをブルゴーニュのピノのようにしたいと醸造
✔ 栽培も醸造もピノ・ノワールと同じ造り方
✔ 力強くシルキーな新世界のピノ・ノワールのよう
銘柄情報
ブルゴーニュガメイ…クリュボジョレーのブレンド。すぐに飲むならこれ!
村名…ムーラン・ナ・ヴァン/香り豊か、フルーリー/果実味豊かでフェミニン、モルゴン/力強い 村の個性を味わいたいならこれ!
畑名…総じて長熟タイプ。熟成させるならこれ!
ドメーヌ・ド・ヴェルニュス
当主のフレデリック・ジェムトン氏は保険業界で働いた後、2019年に創業。ブルゴーニュの名門エマニュエル・ルジェの次男ギヨーム・ルジェがコンサルタントを担当。畑作業から醸造に至るまで、その哲学や技量が反映されています。
スタイル | エマニュエル・ルジェの哲学を反映。アペラシオンや区画を尊重したワイン造り |
創業年/畑の面積 | 2019年/7ha |
ワイナリー本拠地 | レニエ |
所有する畑の産地 | レニエ、モルゴン、ムーラン・ナ・ヴァン、フルーリー、シルーブル |
栽培方法の特徴 | 樹齢25〜70年の畑を所有 |
醸造方法の特徴 | 選別して手摘みで収穫/低温浸漬でゆっくりと抽出。ステンレスタンクでアルコール醗酵後、10ヵ月間タンクもしくは樫樽で熟成 |
ルジェの哲学を反映した、つややかなスタイル
今後のホープとなる生産者はいち早くチェックしたいですよね?
ドメーヌ・ド・ヴェルニュスはブルゴーニュのコート・ドールの超人気生産者エマニュエル・ルジェの次男がコンサルタントに入った注目のワイナリーです。
実際に味わってみると、ガメイならではの黒糖のような香りがありつつ、つややかな味わい。
酸もしっかりあって、ピノ・ノワールとガメイをいいとこどりした上質なパストゥグランのよう。
ワインマーケットパーティーの店長で自称ガメイ大使の沼田店長のおすすめガメイにも上がり、
TwitterをはじめとしたSNSでも「つややか」「エレガント」というコメントが話題です。
2019年に誕生したワイナリーなので、まだ値段は3000円台で購入できます。
将来、有望な生産者のガメイをいち早くチェックしてみてください!
\ボジョレー期待のホープ!まだ3000円台のうちにチェック/
《Pinoteポイント》ピノ・ノワールらしさの理由
✔ エマニュエル・ルジェの哲学を反映
✔ 若々しくつややかなスタイル
✔ ガメイらしさとピノ・ノワールの良さが反映されたパストゥグランのよう
銘柄情報
レニエ、シルブル、…早くから楽しめるタイプ。すぐに飲むならこちら!
モルゴン、モルゴン・グラン・クラ、フルーリー・ラ・ディム、フルーリー、レニエ・レ・ヴェルジュ、レニエ・ラ・カドル…長熟タイプ、熟成させるならこちら!
ブラン・スール・エ・フレール
ブラン・スール・エ・フレールは、シャサーニュ・モンラッシェで信頼のあるドメーヌ・ブラン・ガニャールの当主ジャン・マルク・ブラン氏の子息のマルク・アントナン・ブランが2014年にスタートしたワイナリーです。2009年から両親のワイナリーに参画しながら、ボジョレーの多様なテロワールにひかれ、コート・ド・ブルイィの畑を取得。テロワールを反映したガメイを造っています。
スタイル | ユニークな花崗岩のテロワールの声を届ける |
創業年/畑の面積 | 2014年/5.6ha |
ワイナリー本拠地 | シャサーニュ・モンラッシェ |
所有する畑の産地 | コート・ド・ブルイィ、ブルイィ |
栽培方法の特徴 | 樹齢50年以上の畑を所有 |
醸造方法の特徴 | 醸造では、木製タンクを使用。ヴィンテージによって全房発酵を採用し、ワインに豊かなアロマと果実味を与えています。熟成はタンク内で8~12ヵ月間実施 |
シャサーニュ・モンラッシェの次世代が造るピノ・ノワールのようなガメイ
ガメイがピノ・ノワールのような個性を持つためには、ミネラル感と酸が欠かせません。
ブラン・スール・エ・フレールのワインは、そのミネラル感が”ピノ・ノワールを連想させる”と評判です。
私自身、ミネラル感があると
当主のマルク・アントナン・ブラン氏は、とても意欲的なワイン生産者で、両親のワイナリーに従事するだけでなく、祖父のワイナリーのガニャール・ド・ラグランジュも手掛けています。さらにボジョレーのアペラシオンや土壌、品種に惹かれ、何度も現地を視察。2014年にコート・ド・ブルイィとブルイィに畑を取得しました。
特にキュヴェ”ピエール・ブルー”の区画は、青みがかった岩が多く含まれる花崗岩土壌が特徴。独自のミネラル感がやフレッシュな酸を与えてくれます。ワイン造りには量よりも質を追求し、ヴィンテージによって全房発酵を採用し、豊かな果実味とアロマが抽出されています。
\ピノ・ノワールを連想させる口コミで話題/
「これがガメイ!?と驚きました。果実の味わいがしっかりと表現されており、伸びやかな酸がとてもきれいです。印象だけで言うとピノ・ノワールと間違えてしまうほど…うっとりとしてしまいます」
「ガメイがこんなに美味いとは驚きでした。下手にピノを選ぶより断然こっちを薦めます」
「ピノのような鮮やかな香りと軽さなのに、深みもあると感じました」
*エノテカ・オンラインの口コミを抜粋
《Pinoteポイント》ピノ・ノワールらしさの理由
✔ シャサーニュ・モンラッシェの名門ワイナリーの次世代によるガメイ
✔ 酸とミネラル感がピノ・ノワー
✔ 口コミでピノと間違える人続出!
銘柄情報
コート・ド・ブルイィ ピエール・ブルー…ピノ・ノワール好きにはこちら!
コート・ド・ブルイィ レ・ジュモー…力強く長熟タイプ、熟成させるならこちら!
コート・ド・ブルイィ…親しみやすいタイプ
青いラベルのピエール・ブルーがおすすめです!
エノテカ・オンラインはこちら コート・ド・ブルイィ・ピエール・ブルー
オーストラリア・ヴィクトリア州の超高評価ガメイ
ガメイの産地といえば、フランスのボジョレーが有名ですが、オーストラリアのヴィクトリア州も高評価を受けている生産者がいます。実は、オーストラリア・ヴィクトリア州も花崗岩土壌でボジョレーと同じ土壌となっています。
ソレンバーグ
ブルゴーニュのグラン・クリュに匹敵するガメイ
ソレンバーグは、オーストラリア・ヴィクトリア州の冷涼地ビーチワースのワイナリーです。
こちらのガメイは世界最高峰のガメイとして専門家から高評価を受けています。なかでもイギリス人のワイン評論家ジャンシス・ロビンソンは、こう激賞しています。
私はこのワインが【ガメイ種】から造られたことを知っているが、あえてブルゴーニュの【ピノ・ノワール】から造られたグラン・クリュとして評価をしたい ただ生産量が少ないブティックワイナリーでもあり、入手するのはなかなかむずかしくなっています。 見つけたら、ぜひ買ってみてください!
バス・フィリップ・ワインズ
オーストラリアのアンリ・ジャイエが造るガメイ
”ブルゴーニュの神様”とよばれるアンリ・ジャイエに影響を受け、1979年にオーストラリアのギップスランドでワイナリーをスタート。オーストラリア最高峰のピノ・ノワールとシャルドネを造る生産者となりました。2020年はブルゴーニュのジャン・マリー・フーリエが醸造を担当しています。
スタイル | 徹底した低収量で品質にこだわる、可能な限り自然に近いワイン造り |
創業年/畑の面積 | 1979年/?ha |
ワイナリー本拠地 | ギップスランド |
所有する畑の産地 | ギップスランド |
栽培方法の特徴 | ビオディナミ |
醸造方法の特徴 | 選別したあと除梗し、開放型発酵槽へ。自然発酵は4日以内に開始され、収穫から10~14日の間にワインを抜き、果皮を圧搾。 1週間ほど寝かせたフリーランワインと一緒に静かに混ぜ合わせ。マロラクティック発酵後ワインは14ヶ月間樽の中で保管され、その後澱を取り除きデカンタージュ。瓶詰め前の清澄化、濾過なし。 |
ピノ・ノワールの名手が造る衝撃のガメイ
「ピノ・ノワールの名手がガメイを造るとこうなるのか!」
オーストラリア最高峰のピノ・ノワールの匠が造るワインは、ガメイでも衝撃をもたらしているようです。
神様ともいわれるアンリ・ジャイエを敬っているだけあり、「自然の力をあるがままに」がモットー。
栽培はビオディナミに移行し、最大限にテロワールを反映。醸造も野生酵母で発酵させ、清澄剤やろ過などは行われていません。
そして何よりも極端なまでの低収量で品質を保っているのがポイント。
収穫されたものの30%を捨ててしまうこともあるそうです。
ガメイにもそれは反映され、良作年しかワインが造られていないほど。
その極上の品質でオーストラリアNo.1のガメイという声もあります。
飲んだことのある人は数少ないと思いますが、果実味豊かで芳しい香り、
上質な酸がもたらす素晴らしい世界が待っています。
たぶん入手できないかなと思ってWebで探してみたら、残っていました!
気になる人はお早めに購入してみてください。
《Pinoteポイント》ピノ・ノワールらしさの理由
✔ ピノ・ノワールの名手によるガメイ
✔ フレッシュな酸、芳しく豊かな香り
✔ 収量を制限した極上ガメイ
良作年しか醸造されない超希少キュベ!
通常のワインショップだとイベント用にまわされ、販売されないケースもあります。
フィリップ・ジョーンズの手掛ける最後のキュヴェが奇跡的に残っていました!
ガメイ関連の記事はほかにもあります。ぜひ、あわせて読んでみてください!
コメント